Ａさんとの付き合いは１５～６年になる。連れ合いとも親しく、家族ぐるみの付き合いだと私は思っていた。 野菜や果物などお互いにやり取りする仲であった。Ａさんは勉強家で、連れ合いの病気の事ではいろいろ相談にのってもらった。 治療の甲斐なく連れ合い…

私には親友たる者がいない。そう思っていた。私なり親友たる理想があってか、どう考えても親友たる者がいないと思っていた。 ところが、連れ合いが天国に旅立ってみると、友の存在は大きなものである。死んでみてきづいたのは後の祭りである。 親友がいない…

料理教室のメンバーで私が最古参である。教室が始まって１１年になるが、創立メンバーで残っているのが、先生と私だけになった。 私は何事も継続することが大事で、唯一私が自慢できるのは愚直に取り組むことである。先生から辞めろと言われるまで頑張ろうと…

太平洋戦争で手痛い失敗した、完璧なまで打ちのまされた日本では、二度と戦争は起こすまいと戦争放棄を国是としている。 戦争で物事の解決は許さないと言う国民的コンセプトが出来上がっている。戦争の言葉にアレルギー反応して、議論さえ封印している。 そ…

高齢者ドライバーの重大事故が毎日のように起こっている。高齢者ばかりか、働き盛りのドライバーの事故も頻発している。 高齢者の仲間入りした私だが、御多分に漏れず、ヒヤッとした場面に出っくわすことが多くなった。自分では反射神経も、運動神経も大丈夫…

「令和」の響きはすこぶる評判がいい。麗しく、平和を意味する崇高な精神が宿っているらしいが、西暦にない神々しさがある。 私は率直に申し上げれば、物足りない感想である。「令和」の書体は安定感に欠ける気がする。それに「令」と言う、漢字は不快感があ…

母の日にカーネーション、花束が届いた。連れ合いは天国に旅立って、子供たちから、母としてしっかり慕われている。 母の日を忘れず、カーネーション、花束を送ってくる子供たちの心情を思うと、涙がこぼれて仕方なかった。母のいない、「母の日」なんて思っ…

私には一男二女の子供がいる。昔から言われている理想的な一姫二太郎でないが、最近は女の子が多ければ多い程いいと言ううから世の中は変わるものである。 私には孫が２人いる。それも女の子２人である。たくさんの孫がいる事に超したことないが、一人の孫も…

どうしても東京に行きたかった。末っ子で家族に甘えていたかったが、誰もが志すように、年頃にならうと、自分が育った所を脱出したくなるのは世の常である。 親元にいると、生活には困らないし、ぬくぬくと生活できるのはわかっているが、、本能的に閉塞感が…

長男夫婦は子宝に恵まれていない。長男夫婦が子宝に恵まれ、姓を引き継ぎわたしのDNAを残してもらいたいのが本音である。 しかし、子宝にめぐまれないからと言っても、せかせたり、詰ったことは一度もない。子宝に恵まれないのは、神のみぞ知るで回りが、親…

ゴールデンウイークに毎年、野菜の苗を求めて植えている。昨年も連れ合いと近所の種苗店で野菜の苗を買い植えている。 苗選びはすべて連れ合いの好みを優先している。それでも、毎年同じような野菜の苗になっている。狭い庭なので、４～５種類野菜になってし…

私は食いしん坊で通っている。それに食欲旺盛で出された料理はすべて平らげてしまう。私の食べっぷりに料理冥利に尽きると母も連れ合いも目を細めていた。 ところが、ここ一カ月の間、食欲がなくなった。何を食べてもおいしくないのである。それに食欲減退の…

山友、登山仲間をそう呼ぶ。単なる友達とはちょっと違う。山登りは一歩間違えて死に直結する。山登りは遊びの分類に入るかもしれないが、真剣勝負の舞台である。 そして、山を征服するには遊び半分の気持ちでは、目的は達成できない。仲間の気持ちが一つにな…

大型連休も終わってみれば、あっという間であった。日本全国１０連休で心もはなやぎ、おまつりモードで浮足立っていた様に思える。 高齢者の独り者は、回りがお祭りモードの時が、孤独を感じ、自ら天国に旅立つことになると聞いたことがある。 連れ合いに先…

実家を守っている兄貴が倒れた。実家の兄貴は弟の私と同じく、連れ合いに先立たれた。連れ合いに頼りに頼っていたのは私と同じである。 だから、連れ合いを亡くした悲しみはお互い理解していたはずである。だが、兄貴は、脳梗塞で過去二度発症して、病院に担…

４８年前、昭和４７年５月１日が私たち夫婦の結婚記念日である。しかし、記念日を祝う連れ合いは、残念ながら天国に旅立ってしまった。 毎年、長男夫婦と結婚記念日を祝っていたが、長男の仕事の都合で断念せざるを得なかった。長男夫婦とは結婚記念日は一緒…

未明からの雨は、昼近くなって本格的な雨になった。私的には涙雨になった。それと言うのも２９日は連れ合いを亡くした、月命日である。 本来であれば、納骨した仏厳寺にお参りして、お菓子や花を供えるのが、供養になるのだが、家の仏壇で手を合わせている。…

九州の秘境、秋には紅葉を求めて多くの観光客で賑やかになる。紅葉の雄大さ、スケールの大きさで五家荘に勝るところは私は観たことない。 紅葉のスケールが大きいことは、それに見合う新芽の季節があると言うことにほかならない。しかし新芽の季節、ゴールデ…

今年は花見の当たり年であった。花見と言えば桜サクラだが、古代は梅花であったらしい。しかし梅の花の時期は寒いし、そして地味な花である。 宇城市の立岡公園、熊本城、菊池公園、それに高森の千本桜、書ききれない程サクラ詣でした。これではいつお迎えが…

シングルマザーは何かにつけて生きづらいと言う。今までは世間一般の出来事で私には関係ないと冷めた目で眺めていた。 生きづらさとは、例えば、復興住宅で誰にも見守られず、我が子にも見捨てられ孤独死したことのなれの果てだと思っていた。 ところが連れ…

昨日、雨は降ったり止んだり、時折大粒の雨が屋根をたたいて、不安定な天気であった。普段なら雨も一興で気にはならないが、そうはいかない事情がある。 それは今日福岡 八女 黒木に、「黒木の大藤」を観に行く計画を立てていたからである。花見には雨は大敵…

今年のゴールデンウイークは異例の長さだ。今週の土曜日２７日から５月６日月曜日まで連続１０日間にもなる。 日本人は働き過ぎだと揶揄されたのも今は昔ものがたりになった感がある。もうすこし言わせてもらえば昭和は遠きになりにけりである。 私が働き始…

ブログを始めて、はてなダイアリーにずっと投稿していた。最初は慣れず戸惑っていたが、慣れるにしたがってスムーズに操作が出来、ストレスも無くなっていった。 ところが、突然、はてなダイアリーから、はてなブログに変更すると通告してきた。ブログが楽し…

4月生まれの私は、一年中で今の時期がいちばん好きだ。２～3日前に阿蘇を一周してきた。 熊本大震災復興復旧中の立野を過ぎると、世間の憂さを忘れさせる大自然が目の前に広がる。 草原は芽を吹き、木々の若芽は輝いている。雄大な自然を目の当たりにすると…

連れ合いが逝って５カ月になる。当然だが日数にすると１５０日経ったことになる。ところが、月日が経つと悲しみが薄れるどころか、涙に明け暮れている。 これでは連れ合いも情けなく浮かばれないでいるはずである。しかし、男らしく、強くあれと、もがけばも…