八十八夜

 今日は立春から数えて八十八夜。夏も近づく八十八夜。八十八夜と言えば茶摘みを想い出す。家族総出で茶摘みに精出したことを想い出す。
大きな釜に摘んだばかりのお茶っ葉を入れ、蒸しあがったころ見計らい、手で揉んで仕上げるのである。これが本当の釜入茶である。

 5月は皐月と呼ばれ田植えの時期になったことを指す言葉である。にわか勉強によると、「皐」の字は「神にささげる稲」の意味があるようである。
日本は稲穂の国である。自然や稲穂に関する美しい言葉で1年間を表している。日本語は、日本の美しい自然と切り離せない趣の深い言葉ばかりである。

 我が家の庭はこのところの長雨で、新録が芽吹き、目にまぶしいほど、緑、緑で覆いつくしてている。
緑も伸び放題になると、無精と見られかねない。朝から庭木の手入れを、「がんばるぞー!!」
と張り切ったは良いが小雨が降りやまない。自然と付き合うしかない。