大型連休も終わってみれば、あっという間であった。日本全国10連休で心もはなやぎ、おまつりモードで浮足立っていた様に思える。
高齢者の独り者は、回りがお祭りモードの時が、孤独を感じ、自ら天国に旅立つことになると聞いたことがある。
連れ合いに先立たれた私もこの大型連休を経験することになった。高齢者の仲間入りしたことで、世間並みの経験を否が応でもする事になったのである。
孤独を厭わないと自負していた私でも、なるたけ用事をいれることにした。それでも、10連休は長すぎる。全て期間中行事が埋まることはない。
埋まっても1~2日間しかない。連休に突入すると、何とも言えない孤独感に苛まされた。寂しく、胸を締め付けられるのである。
これでは、落ち込むばかりである。そうだ、実家に帰ろう、3~4日泊まれることにすれば、気武運転換になるだろうと思いついた。
実家は兄貴が病気入院中のため、幽霊屋敷のように荒れ果てていた。3日間真っ黒になって掃除に明け暮れた。