黒木の大藤

 昨日、雨は降ったり止んだり、時折大粒の雨が屋根をたたいて、不安定な天気であった。普段なら雨も一興で気にはならないが、そうはいかない事情がある。

 それは今日福岡 八女 黒木に、「黒木の大藤」を観に行く計画を立てていたからである。花見には雨は大敵であることは言う間でもない。

 それに、藤の見頃は待ってくれない。時期を逃したら、又一年間棒に振る結果になる。花を愛でることは一筋縄ではいかぬのである。

 当方の心配を知ってか知らずか、未明まで降っていた雨は、夜明けとともにピシャリと止んだ。言わずと知れた、日ごろの行ないが天に届いたのである。

 前置きが長くなったが、山の仲間と勇躍出発にこぎつけたのである。雨上がりのせいか、山の稜線はくっきりうかび、新芽の木立を吹き抜ける風は清々しく感じられたのは私一人ではないはずである。

 肝心の「黒木の大藤」は、丁度満開でそれはそれは春爛漫とはこの事ではないかと思う程であった。

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