農業は働き者でないと務まらない。姪っ子の旦那はIターンして農業に勤しんでいる。私は道楽で百姓の真似事ぐらいで、すぐ飽きて都会に戻るとしかとらえていなかつた。
故郷に帰省するたび、姪っ子夫婦のことが気にかかっていた。農業に音を上げて止めているかと近所に聞いてみると、「しっかり者で、働き者です」との言葉が返ってきた。
前職で幹部まで昇進しただけあって、村民の尊敬を受けるほど頑張っていることを聞いて鼻が高かった。並大抵の努力なしでは、作物は育たない、頭が下がる思いである。
姪っ子夫婦が丹精こめた新米を数年前から購入している。「今年は猛暑続きで収量が少ない。美味しいかどうか保証できないが食べてください」。
丹精込めて栽培したお米がまずかろうはずがない。旦那の真摯に取り組む姿を知っているだけに、日本一美味しいご飯が頂けると確信している。
椎茸、栗、お米、丁寧に仕事をして、農業専従者にひけをとらない。健康に気を付けて第2の人生を大いに堪能してもらいたい。