忠臣蔵

  昭和20~40年代、師走になると忠臣蔵が映画の主役だった。忠臣蔵は映画館にとって、興行的に当たり外れないドル箱の存在であった。
我が家のテレビが新しくなったのを機会に、時代劇専門チャンネルと契約した。朝から晩まで、時代劇専門に放映している。

 12月になって、過去に制作された忠臣蔵の映画を毎週土曜日に再放送されている。稼ぎ頭の忠臣蔵の映画だけあって、有名俳優が出演している。
映画会社の力の入れようがわかる。忠臣蔵は完結するまで長時間かかる。浅野内匠頭切腹から、吉良邸討ち入りまで、たいてい5時間蔵は要する。

 土曜のたびに夜更かしになり、寝不足になる。毎週同じような内容の映画になるが、観ていて飽きがこない。
古き良き時代、日本人が引き継いだ武士道精神は昭和の人々のバックボーンを形成している。人が見ていなくとも、お天道様が見ている。人に後ろ指を指されない生き方をすることである。