2050年ー県人口135万人

 国の機関が2050年の熊本県の将来人口推計を出した。故郷を離れて60年経つがやはり故郷山都町が気にかかる。
推計によると山都町の人口は6割減り、5000人台までになる。熊本県で最大の面積を誇る山都町がここまで減るとは、予想はしていたものの、ショックである。

 旧矢部町時代は単独で2万人超えていたのが、3町合併して現在13000人である。私が故郷を離れて60年の間、人口は減りに減りついづけている。
5000人の人口では中山間地山都町の存続は危うくなるのは自明である。我々の年代から跡い取りでさえ都会へ都会へと流れていった結果である。

 実家の甥っ子は、家業農業を継ぐため、会社を辞めて故郷に帰ろうとしたが、1カ月で断念した。田舎では生活したくないといううのが本音である。
私も実家の兄貴から、「後を継いでくれ」と要請されたが、丁重に断った。田舎を脱出した跡取りでさえ戻ってこない。私が今更田舎の生活に馴染めるはずがない。