Xmas

 日本はよろずの神の国だ。日本は宗教心の薄い国だとも言われている。私にはそうは思えない。一つの宗教に凝り固まっていないから宗教心が薄いとは言えない。
バチカンのあるローマはキリスト教の総本山である。イタリア熱心なキリスト教の国である。しかし古代ローマは今の日本と同じよろずの神の国であった。40万の神が信じられていた。

 イタリアはほぼキリスト教の国に収れんされたが、日本はいまだによろずの神の国だ。宗教に節操がないと言えるが柔軟性がある国民性とも言えなくもない。
良くも悪くも宗教にに関してはこだわらないのである。昨日はクリスマスイブである。誕生日にお祝いしなくてなぜ前日にお祝いするのか私には解せない。

 キリスト教を信じている訳でもない私が、人並みにケーキに火をともし、きよしこの世を歌い祝いたいのである。世の中の流れについて行きたいのである。
あと一週間もすると、正月が来る。東の空の神様に向かって1年間の無事を祈るだろう。なんとおおらかな信教心だろう。宗教心の熱い国民だと思っている。ケーキは甘くて美味しい。