もみじ狩り

真っ赤や黄に彩られた落葉樹の葉は、素晴らしい眺めの一語に尽きる。新芽の萌える春、真夏の濃緑、山は時期により形を変え色を変え楽しませてくれる。
それぞれの季節、趣きがあって飽きることがない。しかし、一番好きな季節は秋である。山の紅葉は勿論、新そば、キノコ、クリ、サンマ、柿、サツマイモなど、秋は食材の美味しさを感じる季節でもある。食いしん坊の私にはたまらない。

九重連山の扇が鼻に登る途中、もうこんなきつい登山は、こりごりと何度思ったか。きつい登りを一歩一歩歩く先に、山一一面燃えるような紅葉が目に飛び込んでくる。今までのきつさや、苦労は一気に吹き飛ぶ。
汗をかき、きつさばかりの、紅葉狩りの登山だが、頂上に立つと今までの苦労は忘れてしまう。山の魅力は奥深い。
山の魅力も説明がつかない。山登りの途中、山友と「もうこんなきつい登山は」と話しているが、下山するころには、つらさや苦労も忘れ、今度いつ山に登ろう後会話している。
毎回こんな会話で苦笑しているが、山に登ることを止めることは、これっぽちも思ってはいない。山は素晴らしい。そこに山があるから登るのである。