おいしいごはんが食べられますようにー高瀬隼子著

原稿用紙200枚、短編小説である。第67回芥川賞受賞作、「おいしいごはんが食べられますように」。長さにして70ぺージ、文芸春秋に受賞作が掲載してある。
購入して半月ほったらかしていたが、ようやく重い腰をあげ、読み始めた。目がかすみ、たどたどしく読み始めたが、あまり気乗りがしない、興味が湧かない書き出しである。

70ページ位の小説、我慢して読み続ける程もない。目で追って行けば理解出来なくても読み上げることは出来る。
会社勤めの男女間の他愛無いやり取りである。私は独立する前はサラリーマンであった。会社員の心情はよく理解できる。

会社員は、仕事が出来るから出世できるとは限らない。中には実力がなくても要領だけで上手に世渡りする輩もいる。
社会ので辛いことがあっても、我慢して乗り越えてしまう、どうにか持ちこたえてしまうサラリーマンの内情をつぶさに描いている。おいしいごはんを食べていますか?