鏡開き



 1月11日は鏡開きである。無病息災を願って、飾ってあった餅を頂くのである。このような風習は神道の行事だろう。
仏教徒だろうと、他の宗教だろうと、国民は宗教に関係なく一緒に祝ってきた。生活に取り入れられた風習は宗教色は深く考えない。おおらかな日本である。

 確かに神棚に飾ってあった餅は固い。それに青カビもついて気持ち悪い。私は生類の餅好きでカビをはぎ取り、水に浸し、トースターで焼き上げた。
杵つき餅の美味しさは、焼いても、煮てもおいいしい。きな粉に砂糖を入れ塩を少々、きな粉の甘さが引き立つ。

 掛かりつけのい若い医者から、「餅や甘いものは糖尿病に禁物だから控えるように」と厳しく忠告されていた。正月に餅は歳の数だけ頂くことを自慢していたが、今年は10個ぐらいで辛抱していた。
鏡開きだけは特別である。糖尿病には悪いと解っていても、好きなものを我慢して、どんなに長生きしても、いい人生だろうか。きな粉餅は柔らかくてのど越しが良かった。