死生観

作曲家の坂本龍一さんは今年3月に71歳、直腸ガンで死去した。早すぎる死である。ガンが転移して手の施しようもなくこの世を去った。
20時間にも及ぶ手術にも耐え、生への執着をみせた。手を尽くして治らないとわかると、「もうここまでにしていただきたいので、おねがいします」

「もう抗がん剤は止めて下さい、お願いします」と言った私の連れ合いの言葉と重なり複雑な心境になってくる。
坂本さんが余命を宣告され、緩和ケアに入院されたのも私の連れ合いと同じ道をたどっている。
坂本龍一さんが死ぬ間際まで綴ったブログを本にしてあす刊行されると言う。アカデミー賞音楽部門でグランプリを受賞したアーティストの死生観が綴られているらしい。
死生観がブログに綴られ、刊行された本を一日も早く手にしたいものである。延命装置を施してまでも長生きは御免である。