陰と陽

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   玄関を開けると、外は闇だ。雨がザーザー降ってはいないが、しとしと降っている。雨が降っていると、深い闇で異様な空気が漂っているように思える。
 気分まで落ち込んで来る。本を読んだり、テレビを観たり、一日家に籠る生活になる。雨が降ると陰で、天気がいいと陽なのだろうか。
 家に籠ることが陰であるならば、外出して遊び回るのは陽なのだろうか。陰には字のごとく日陰で、陰気くさい負のイメージが付きまとう。
 高齢者になった私は、友達付き合いもなく、気楽に飲み歩くことも無くなった。陰の生活が定着している。孤独、孤立、自力で生きることは、素晴らしいことなのだが。
 陽の生活とは何だろうか。友達や山友とワイワイがやがやしている時だろうか。陽がもてはやされて、陰からの脱出を試みる。陰の生活の高齢者には希望がないのだろうか。
 家に居て、オリンピック中継を観たり、本を読んだりしていると、余計な事を考えたりする。家に居ることが陰とは私には思えない。孤独、孤立、不安もある中で、精神の自由があり、陽の生活をしていると思っている。