「参加することに意義がある」、崇高なオリンピック精神はどこに行ったのか。北京冬季五輪の華やかな開会式を観ながら五輪について考えてみた。
スキージャンプの高梨沙羅さんは金メダルを期待されながら、メダルに届かず4位に終わった。インタビューで、「国民の皆様の期待に応えられず申し訳ない」と、涙ながらに答えた。本当は勝者なのに、私には敗者にしか映らない。
日本代表にえらばれるだけでも素晴らしいことなのに、オリンピックで優勝できないことは、日本国民に謝らなければならないのか。
メダルを獲れなかった事は残念であったが、世界で4番目の順位は立派な成績で誇りでもある。オリンピックに参加することは、メダル至上主義なのか。
スポーツは個人のものである。オリンピックは、試合に勝っても、負けても、国威発揚の場所ででない。
結果も大事だが、勝利のために如何に頑張ったかであり、結果は二の次である。オリンピックを観戦しながら、日本の勝利至上主義がスポーツをゆがめている。