東京オリンピック、１７日間競技を終えて今日閉幕する。コロナ禍、今まで経験したことがない無観客の大会であった。
観客の応援で思わぬ力を出すことなく、ただひたすら勝利を目指す、本当の実力ナンバーワンを決めるのに相応しい大会であったかもしれない。
無観客と言っても、ブラウン管、ラジオ、電波の向こうには、何十億人の世界の民が見守っている。バーチャルな世界を味方にしなければ力は半減してしまう。
人は何故闘うのか。野球や体操など観ても感じないが、ボクシングの試合を観ながら、人は何故殴り合うのか。
ボクシングを観ていて、哲学的な疑問が湧いてくる。人間が持っている、闘争本能、感情を、スポーツに昇華させたのであろう。
闘争本能を満足させて、殴り合いの先に、勝利の称賛が待っている。ただひたすら殴り合う女性ボクサーに、「楽しい」、かと問うてみたい。
