友の死

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  随分暮らしやすくなった。寒いのは苦手である。高齢者になって暖かい国に移住したいくらいだ。燃料店を経営していたときは、寒くなれ寒くなれと、毎朝祈っていたのに変われば変わるものである。
 私の周りの親しい友人、元同僚、商売仲間、贔屓にしてもらったお得意さんが次ぎ次ぎ天国に旅立った。
 昨夜、同級生のF君から電話があった。お互い一人暮らし、F君とは時々連絡を取り合っている。お互いの無事を確認して世間話に高じるのが常である。
 「同級生のIが亡くなった」と、切り出した。肺ガンの手術までは知っていたが、すい臓に転移して、容体が悪くなったの事である。
 Iは農家の長男で、農業一筋、働き者であった。卒業してずっと、同級生の世話役をやっていた。還暦、古希の祝いを開いてくれた。
 同級生は特別の友達だ。疎遠になっていても、顔を合わせれば、「おーい、お前」の昔に戻ることが出来る。特別の存在がいなくなるのはさびしい。残念である。