冬の初め

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 寒くなった。暦は嘘をつかない。高齢者は寒さが堪える。高齢者の有名人が次ぎ次ぎ鬼籍に入っている。瀬戸内寂聴さんが99歳であの世に旅立った。
 友人が寂聴さんの講話集を購入した。聞かせてもらったが、人生の機微を面白可笑しく述べられていた。生きる指針を説いていた。
 夫も子供も捨てて自分の夢ひたむきにを追い求めた、女の強さが人々の心をつかみ取っていた。道徳だの、倫理観だの超越した生き方である。
 寂聴さんは、反戦を一貫して貫いている。反戦を語る生き証人である。母と祖父を失った
空襲で失ったのが、「戦争だけは絶対あってはならない」と繰り返し述べている。
 書きたい思いは尋常でなかった。書きたい一心で家庭生活を捨てている。生まれ変わっても、私は小説家でありたい。文学で身を立てる熱情がほとばしる。
 波瀾万丈の人生であったが、それは小説家、作品にとって、必要で大切なことである。余人には真似できないのである。紅葉の季節、一人静かに息を引き取ったらしい。よく頑張りましたね!!