文月

 今日から7月である。月が替わって気分一新、メリハリをつけてボチボチ頑張ろう。それでも雨雲に覆われた空は相変わらずで、朝から大粒の雨が屋根を叩いている。
7月は別名、「文月」と呼ばれている。7夕の行事に短冊に思いを天に届ける、日本人の心情を表しているのだろう。

 ロマンある日本人の心情が失われつつある。ゆとりがないと言うか、世知辛い世の中になりつつある。もうすぐ夏休みが来る。
子供時代夏休みが来るのを待ち望んでいた。野山を駆け巡ったり、川で泳いだり、日頃経験できない自由を満喫していたものである。

 それが、「夏休みは無くてよい、今より短くてよい」と思っている親世代が多い調査結果がある。給食がないため昼食を用意する必要がある、生活費が多くかかる 。
「食うものがなくとも、子供には腹いっぱい食べさせる」のが日本人の精神じゃなかったのか。いつのまにか日本人の精神はやせ細ったのか。子供たちにとって、待ち遠しはずの夏休みは厄介者になったのか。文月、七夕、美しい日本の心が失われつつある。