身代わり忠臣蔵

 地元紙、熊本日日新聞、「身代わり忠臣蔵」映画評欄で絶賛していた。新聞社の映画評はあまり外れはない。
「身代わり忠臣蔵」は見逃しは出来ない。映画フアンを名乗っている私は、新聞社も取り上げたこの作品はどうしても観たいのである。

 忠臣蔵の新しい解釈。忠臣蔵は江戸時代実際起こった実話をもとにした、奇想天外で、あり得ない展開である。観てからのお楽しみである。
武士社会を茶化したようなな、バラエティーに仕上がっている。日本人が持っている、権威主義、かたき討ちの精神がいかに馬鹿らしいか、訴えている。

 日本人が守ってきた、日本的精神が崩れ、新しい価値感が世の中にはびこっている。型ぐるしい建前の社会より、本音で暮らせる社会が望ましいと皮肉っている。
映画は普段の生活を描くだけでは、本質に迫れない。アッと驚く、あり得ない社会が目の前に現れると、気分はスッキリ、活力がみなぎってくる。