花見

菊池神社 

 花の命は短い。さくらは日本人の心情にピッタリである。華やかな宴は一夜で終わる。1年間大地で育まれ桜の花の盛りはアッと言う間に尽きる。
あと何年さくらの花見が出来るだろうか。せいぜい10回もできれば御の字だろう。そう思うと花見も愛おしくなる。

 今日は山友達と恒例の花見に出かけた。97歳のSSさん、84歳のTさん、同級生のTJさん、それに私の4人、後期高齢者ばかりである。
それにしても97歳のSSさんはすこぶる元気である。こんな元気な100歳に届かんとする後期高齢者をお目にかかることはない。

 84歳のTさんも元気である。何ごとにも前向きで、他人の話しを聞く耳は持たない。独りよがりと思われがちだが、耳が遠いだけである。
同級生のTJさんは、世話が行き届く。すべて花見の段取りをてきぱきと手配してくれた。みんなに共通しているのは残りの人生を大いに楽しみたいことである。満開のさくらは見事であった。