美しき くじゅう

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 昨日、 歯医者さんにかかった時の話である。「何時も綺麗にしてくれて有難う」「どういたしまして」、「お蔭で美味しく栄養を摂っています」。他愛もない会話である。
 「山を観たり、音楽、絵、映画を観たり聞いたり、、、心の栄養も大事ですね」とささやかれた。看護師さんから「心の栄養」の言葉を聞けたのは新鮮な驚きであった。
 激しい生存競争の世の中にあっては、物事の価値を金銭や役立つか役立たないかで測る、近視眼的風潮がはびこっている。
 くじゅうの美しい風景を観ても、腹の足しにならないし、儲かる訳でもない。くじゅうを観ても見なくても生き死には関係ない。安倍信奉者はそう語るであろう。
 美しい自然に感動し、不正や差別、戦争には反対する、これが人間が人間たる所以である。美しいくじゅうに感動することは、心に栄養を補給することであると思い知らされた。
 看護師さんに言われるまでもないが、目に見えない、「心の栄養を」身につけたいものである。紅葉の五家荘に行けなかったのは残念である。