「らんまん」最終回

 連続テレビ小説「らんまん」最終回を迎えた。厳密に言えば昨日だが、今日の一週間のダイジェスト版ですべて終了した。半年間の長きに渡って楽しませてくれた、「らんまん」ありがとう。 高校生のころ、決まって朝の連続小説を観ていた親父を想い出す。他にすることは、ほかに楽しみはないだろうかと軽蔑のまなざしで眺めていた。  

  ところがどうだろうか、私が親父の年齢に達したいま、まるで同じことを繰り返している。何十年経った今でもやることは変わってないし、進歩していない。テレビがカラーに変わったぐらいである。 午前8時ぴったりテレビの前に陣取るとまじろぎもせず画面にくいいる。15分するとおもむろに庭掃除したり、雨戸をあけたり、お茶を飲み、山や、畑仕事に精を出していた。親父の日課であった。  

  飲むのがコーヒーに代わったぐらいで60年経った今、軽蔑の眼差しでみていた私も朝からテレビの前に陣取っている。それにしても「らんまん」は面白かった。 小学校は満足に卒業もせず、東京大学に押しかけ、植物学博士に上り詰めた業績は誠に素晴らしい。学歴社会の世の中で牧野富太郎の活躍は胸がすっするほど清々しい。次の朝ドラが待ち遠しい!!