宿泊税

 究極の重税は空気に税金を課すことである。ある国の独裁者が金に困って、息する空気に税を課すといううとんでもないことを言い出した。要するに取れるところから、もれなく税を課すことだ。
熊本市が行う宿泊税とは違うが、税金をむやみやたらに創設して、庶民を困らせるのは根元は同じように思えてならない。
 
 税金は国の成り立ちの基本である。国民が安心して、安全に暮らせるのも、税金をきちんと納める国民がいればこそである。
しかし、税金は安ければ安い方がいいのは当たり前だが、消費税を始め、身の回りには税金がすべて付いてくる。不満はあるが何とか納得して払っている。

 今回の熊本市が計画している宿泊税を有識者に諮問する計画を発表した。今までの例からして、この段階で宿泊税が成立したも同然である。
熊本に観光に来て、ホテルに泊まった観光客に、税金を課すとは商魂たくましい。飲食して、タクシー、バス等に乗り、その上、土産物、熊本の活性化に寄与した観光客に、宿泊税を課すとは開いた口がふさがらない。