避暑

酷暑が続いている。じっとしていても汗が吹き出してくる。コロナ禍で外出もままならないので、家でゴロゴロしていることになる。
朝からクーラーを点けたら切ることは出来ない。一日中クーラーは点けっぱなし、電気代値上がりの事を考えると、頭が痛い。

友人は根子岳の麓に別荘を構える。今年退職したそうだから、市内を脱出して涼しい木々の中を吹き抜ける風を受けているだろう。
クーラーの電気代を心配しているくらいだから、私にはセレブの生活は夢のまた夢である。貧乏性なので羨ましく思うことはないが、避暑に出掛けたい気持ちはある。

立野を過ぎると、確かに頬に当たる風は気持ちよいし、顔もほころぶ。一宮から外輪山を越し、瀬の本高原に着くと、別天地になる。くじゅうの歴史の道、花公園を散策すると、これが同じ熊本かと思う程の涼しさである。
牧ノ戸峠を越すと、避暑にはとっておきの場所が寒の地獄である。どんなに炎暑であろうが酷暑であろうが、寒の地獄に入ればたちどころに解消する。山友よ早く帰ってこい!!