葉月

月が替わり8月になった。気分一新して生活に臨みたい。それにして猛暑とコロナウイルスの感染拡大にげんなりしている。行動を起こすのにもこの問題が頭をかすめる。
外出がままならない中、私なりに楽しみを見つけなければ、8月は愚痴の墓場になってしまう。嘆いてばかりでは、青い鳥や、幸せは逃げてしまう。

パソコンは持っているだけでは、宝の持ち腐れである。触るだけのスマホを重宝していたが、パソコンには楽しみの宝がいっぱい詰まっている。
ユーチューブのアプリを開設してから、パソコンを開けるのが楽しみになった。あらゆる話題、あらゆる興味に、解りやすく動画で解説してくれる。

山本周五郎の作品の朗読劇は動画とは違うが、夢中になっている。目が薄くなった私には活字を追う難儀がなくなった。耳からだけ入ってくる朗読劇は、活字には及ばなくても、想像力豊かになる。
パソコンの前に、何時間座って聞いていても飽きない。義理人情、親子、夫婦、人間関係の機微を山本周五郎の作品から伝わってくる。人生勉強である。