方丈記の書き出しは、鴨長明の無常観をよく表している。「ゆく河の流れ絶えずして、しかももとの水にあらず、、、、、。」と続く。
平安時代から鎌倉時代、混沌した時代を生きた鴨長明の絶望の随筆が、「方丈記」である。人様の不幸は蜜の味がすると巷間言われている。鴨長明の生涯そのものである。
NHKラジオ深夜便で「方丈記」、鴨長明の特集があった。深夜目が覚めてうつらうつらして寝付けないので、ラジオをつけたら、耳から鱗であった。
人間挫折すると、考えが深くなり、庶民の気持ちが判るようになる。思いもよらない人生、災害や地震、飢饉大きな災厄見舞われた鴨長明は無常観に襲われる。
無常観は浅学の私に理解できるはずないが、なんとなく、ぼんやり触れたような気がする。熊本地震、大雨、洪水、コロナ禍、混沌とした時代が当時によく似ている。
古典、「方丈記」をラジオ深夜便で聞いたぐらいで理解したとは思わないが、さわりりに触れただけで、興味が湧いてきた。学びたい、勉強したい。好機である。