戦後生まれの私は戦争を知らない。平和な生活をずっと享受しながら生き続け現在に至っている。青少年時代「今の若者は、戦争を知らないから肝っ玉が小さい」、と揶揄された。
戦争は唯一、人殺しが罪にならない。人殺しを推奨するのが戦争である。有史以来、殺すか、殺されるかの極限の歴史をたどりながら、現在の民主政治時代にたどり着いている。
原爆は一瞬に何十万人の命を奪う。平和のために原爆の傘に留まり続ける。訳の分からない理屈をつけて、頑なに核兵器禁止条約の批准を日本は拒み続けている。
日本は米国の核の傘に依存して、戦争を抑止していると、気兼ねしているとしか思えない。核の傘にに依存しているから参加しない。妙な理屈である。
核の傘と核兵器禁止条約は矛盾するものでないことは明らかである。日本は世界で唯一の戦争被爆国である。日本が率先して核兵器禁止条を呼びかける立場なのである。
二度と戦争を繰り返さない。平和の有り難さは戦争を知らない世代でも十分解っている。最も凄まじい殺戮手段の核兵器は禁止すべきである。平和について考える。