小春日和

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 小春日和、私の認識は間違っていた。先日も、「宵の明星」も勘違いして70年も間違ったままうら覚えで今日まで至っていた。私は早とちりの慌て者である。
 それにうっかり屋で取り柄のない私であるが、70数年生き延びている。自慢出来る話でないが、ボーっとして生きてきたわけであるから、自分を褒めてあげたい。
 そういう私であるが、仕事を辞めてから、連れ合いに死なれてから、私を必要としてくれる人があるだろうか?
 子供3人、独立して誰にも迷惑かけずちゃんと生活している。自慢の子供達である。孫も中学、高校生になり私の出る幕はない。
 息子から、「仕事をしたら」と勧めてくれるが、目がかすんでは雇ってくれるところはない。「動物を飼ったら気がまぎれるよ」と、言われても苦手である。
 人と同じことをするのが大嫌いである。卒業して東京を離れたし、サラリーマンをやめて独立もした。自営業には定年はないのに、60歳でキッパリ商売もやめた。
 価値ある生活をしてこなかった私が、これから価値ある、生きがいを求めるのはおこがましいのである。なんとなく何となく余生を送るしか仕方ないと思っている。