貧幸

 

月曜と金曜はささやかな楽しみのマージャンの日である。金曜日、私の用事で今日、土曜日になった。第3金曜日は料理教室を優先してもらった。
料理教室は会費500円である。15年間変わっていない。出来上がった料理はどう安く見積もつても1000円以上の価値はある。

500円で、日々の生活に役立つし、楽しみながら学べる料理洋室は、快適な空間を提供してくれる。
趣味のマージャンの会費も500円である。5年間値上がりしていない。私が通っている料理洋室、マージャンクラブはインフレとは無縁である。

脚本家の倉本聰さんが、「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう」と小文を文藝春秋に投稿している。浪費とはおさらばして地球を洗い直そうとと呼び掛けている。
我々の生活は、便利になった。文明の恩恵をたっぷり受け取っている。わずかな金でたくさんの喜びを享受している私はさしずめ倉本さんの唱える、「貧幸」であろう。