一目山(1287.4m)

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 山の名前が気に入っている。「いちもくさん」とは、心に残る名前である。ハットするような響きがあり、メルヘンチックである。
 例えば大分の玖珠市であり、伐株山である。童話の里である玖珠市の楠伝説である。大昔、天を覆う如く楠の大木、それが玖珠市、楠の大木切り倒した跡が伐株山、名前にはロマンがある。
 いちもくさんとは、一度聞いたら忘れられない。いちもくさんに逃げるとか、いちもくさんに登るとユーモアがあり、とぼけた味がするネーミングの山である。
 山の仲間から、いちもくさんは丘であり、登山には値しないと軽くおっしゃる。それでも1287m以上あり熊本では高い山に属する。麓から眺めると急登である。
 いちもくさんは秀麗な山であり、初心者には簡単に登れる、それで一度は登ってみたい山のように思えるのだ。
 ところが、じつさい登ってみると、山は山であり、途中悲鳴を上げることになる。
齢のせいもあろうが、きつい登山であった。それでも登山の魅力は雄大な眺めである。頂上に立つとすべて忘れさせる眺めが眼下に広がっていた。