別れ季節

 

 3月1日、県立高校の卒業式が一斉にあった。学び舎を巣立つことは別れの季節でもある。恩師と別れ、友達と別れ、新しい世界に飛び出していく季節でもある。
昔と違って18歳になると選挙権が与えられ、社会的には一人前の大人として扱われる。大学に進学にしろ、就職して社会に飛び出すにしろ、、責任が伴うのである。

 「謙虚さを忘れずに社会貢献を果たして欲しい」とある高校の校長がはなむけの言葉を贈ったと新聞に載っていた。
はなむけの言葉も時代によって変わるようだ。立身出世ばかり考えるのでなく、住みやすい日本を築くように、価値観をにじませる言葉になっている。

 これから、中学、小学、大学と卒業式がやって来る。別れは寂しくもあるが、新しい出会いもある。誰でも避けて通れないのが別れである。
試練を経験して、次のステップに進むのである。挫折もあるし、馴染めないこともあるだろうが、心配することはない。急がば回れである。