25歳にして立つ

論語の中に、30にして立つ、40にして惑わず、50にして天命を知る、との有名な一節がある。私は論語の一節を生き方の指針としていた。
甥っ子の子供がは勉強のしすぎか、大学お6年かかり25歳で卒業した。いま流行のIT関連の学部を専攻していた。

「1年したら独立します」、と言葉を残して福岡に旅立った。「自分の道を、やりたいことを見つけ頑張れよ」と、はなむけの言葉をかけた。
「叔父さん、会社を2ヶ月で辞めました」と、甥っ子から電話があった。「石の上にも3年」と言う諺がある。2ヶ月ははやっ過ぎる。30にして立つは死語になったのか。

それにしても、甥っ子の声は弾んでいる。会社を辞めたことを後ろ向きに捉えていない。情報、IT関連の会社は独立は早ければ早い程良いと言う。30歳まで待つていられない、遅すぎるくらいだと言う。
私の年代の常識は歯を食いしばつて徹夜で頑張る。それが成功につながると信じていたが、ことも簡単に独立をやってのける。良いか悪いか直ぐっ結論が出る問題ではないが、何とか成功して欲しい。