春の訪れ

 暦の上では春、庭の梅の花がほころび、風に乗った梅の香りが春の訪れを知らせてくれる。それにしても早い、10日過ぎには梅一輪、咲き始めた。
温暖化の影響はどこにでも現れる。このところの暖かさは異常だ。鹿児島や宮崎は4月の暖かさであると報じでいた。
 
 1年で一番寒いのは統計上1月下旬、大寒の今の時期である。それがこの暖かさである。俳句の季語も改めなければならない。
気象庁が実施ている、自然現象の観察を辞めるという。鶯の鳴き始め、梅の開花、春一番、等々観察を止めると言う。

 ずっと続けている自然現象の観察を止めるとは、温暖化の現象で意味をなさなくなったのだろうか。動物学者や植物学者は、折角長く続けてきたのに、途中で途切れるのは学問的に損失であると反対している。
役に立つ学問ばかりでは文化は育たない。梅の花の香りが漂いそれを感じる生活の余裕が暮らしには必要であると私は考える。