立春

今日は立春、暦の上では春である。昨日は節分、親友の葬儀で恵方巻の寿司さえ思い出さなかった。季節の風習は心穏やかな生活がいかに大事か思い知らされる。
暖房のタイマーは1時間にセットしている。大寒あたりは3~4時間にセットしていたが、最近は汗ばむほどだ。

立春、やはり季節は嘘をつかない。立秋から暖かさが残るのを「残暑」、立春から寒さがのこるのを「余寒」。先人はよく言葉を言い当てている。
庭の福寿草が花開いた。一年間土の中でじっと春を待っていたが、空気のぬくもり、春を感じて地上に芽を出し花開かせる。

これから、梅が花をつけ、サクラが満開になる。75歳で人生の幕を閉じたI君は季節の移り変わり、華やかな春の色どり、目にすることはない。
生きている我々が、I君の分まで自然の移り変わりをしっかり目に焼き付ける。生きてればこそである。死んでしまったら終わりである。生きなければならない。