ヒラマサ

 マージャン仲間のMさんが、「福岡宗像市玄界灘の沖に海釣りに行きます」。毎回大物を釣り上げ、土産にもらったことがある。
大物の魚をもらっても魚を捌くことは出来ない。宝の持ち腐れで困ってしまう。山友が魚料理の名人だと聞いていたので、応援をお願いしたら快く引き受けていただいた。

 今の若い人は、魚と聞いただけでしり込みするのに、戦後生まれの我々の世代、流石である。出刃と包丁を持参してもらって、Mさんの大漁を期待して待機していた。
釣りに行く2~3日まえ日本列島は寒気団と低気圧の襲来で海は大荒れであった。釣りができるか心配していたが、当日晴れ上がりホッとしていた。美味しい魚が食べられる。美味しい酒が飲める。
 
 スマホが震えた、Mさんからである。「玄界灘は昨夜から波が収まったとはいえ、余波で海は荒れたが、どうにか出航出来ました。大漁とはいきませんが、ヒラマサが二本釣れました」。
山友が早速ヒラマサを捌いてくれ、刺身と煮つけにしてくれた。今まで玄界灘を泳ぎ回っていたヒラマサ、新鮮で頬が落ちるほど美味しかったことは言ううまでもない。山友、Mさんありがとう。