国宝ー通潤橋


通潤橋が国宝に指定された。私が育った山都町にある。戦前は教科書に載っていたと町民の自慢であった。
通潤橋のそばに従兄が退職して通潤橋橋守をしていいた。私が遊びに行くたびに、通潤橋の威容の写真を見せてくれた。

写真でも石積みのアーチ橋は美しいと見とれていたが、若さ故、通潤橋がの成り立ちや、歴史には聞き流す程度であった。
自分の町に通潤橋があるのに、恥ずかしながら、実物を目の当たりするのは成人してからである。

東京の友達が遊びに来た時、町内の名所を案内することになった。生半可な知識で案内するにはいかず、通潤橋の勉強することにした。
勉強すればするほど通潤橋のすばらしさを再認識する。県内の石橋もたくさん見て回った。通潤橋に勝る石橋はどこにも見当たらなかった。国宝になった通潤橋山都町の地域おこしの起爆剤になったら、布田保之助も本望であろう。