天国に召された親友

高校時代の親友Iが天国に召された。残念で残念でならない。Iは高校3年間机を共にして学んでだ。友人にも色々あるが妙に気が合って支え合っていた。
物事をはっきりさせないと気が済まないIは、天職と思える警察官の道にすすんだ。私と違う道を歩んだIとはしばらく音信は途絶えたが、職務に専念していることは聞いていた。
転勤族のIが近くの警察署に赴任してから、交流が始まった。一緒にマージャンしたり飲みに行ったり、何でも言い合える高校時代に戻るのに時間はかからなかった。
Iの息子が警察官になったのを満面の喜びを隠そうとしなかった。最近息子が警視に昇進したと、会うたびに自慢していた。「おめでとう」、顔をくしゃくしゃして「ありがとう」。
友人Tから「Iが亡くなった」と電話をもらった時、一瞬目の前が真っ白になつた。信じられない、嘘であって欲しい。Iがこの世からいなくなるなんて!!
高齢者になって友人が亡くなるのはとても悲しい。まして親友となると尚更だ。飲みに行くことも、一緒に旅行する事も敵わない。ガンとは恐ろしい病気だ。冥福を祈る。