NHK、ファミリーヒストリーは欠かさず観ている。親が子を想う深い愛情は海より深く、山より高い。ファミリーヒストリーに流れているテーマである。
堤真一さんは熊本がルーツだと番組の予告があった。県人愛の強い私はこれは見逃す訳にはいかない。
堤さんは、[ALWAYS3丁目]の夕日]で整備工場の親父の役で出演していた。強面の役で好演していた。私の好きな映画だったからよく覚えている。
親父と息子は大抵口をきかない。無口で静かな堤さんの親父とはほとんど口を利かなかったらしい。そんな親父に堤さんは反発して反抗的であった。
「親父ようなサラリーマンになりたくない」、と高校を止めようとした。「サラリーマンの苦しみをわからないような奴は何をやっても駄目だ」と、諭され目が覚めたらしい。
我々の時代は、父と息子は話さなくても解り合えると思っていた。息子にありがとう、ご苦労さんなどいたわりの言葉のやり取りはなかった。会話がなくても、分かり合える時代は幻想になった。