知の巨人

昨年4月30日立花隆さんは天国に召された。文藝春秋の巻頭エッセイは何時も隅々まで読ませてもらつていた。
命日(30日)に、NHKスペシャルに立花さんの特集,

「最後の旅」が放映された。遅い時間であったが、最後まで興味深く視聴した。

生前の立花さんの仕事部屋はおびただしい本の山である。知の巨人と言われるにふさわしい蔵書のの数々である。
「蔵書の山はゴミとしてすべて処分して欲しい」と遺言している。意思を尊重して家族は一冊残らず処分して、本棚は空っぽになつていた。
「葬式もせず、戒名も要らず、骨はゴミとして処分してもらいたい」と、あっぱれな決断である。死は無である。

膀胱ガンが見つかり余命幾ばくも無いこと宣言された。立花さんのえらいとこは、自分のガンでさえ、客観的に、学問としてに考証している。
自分は勉強が好きである。勉強が仕事である。ここまで言い切ることは余人に真似出来ることでない。余人に代え難し。