黒岩山に登り、足腰の痛さ疼く度、見渡す限りくじゅう連山の雄大な景色が浮かんでくる。ススキの原、渓谷に轟く白煙、鮮やかな紅葉、筆致に尽くせない。
黒岩山山頂まで最初の急坂を乗り切ると、大して苦労する山でない。初心者でも簡単に登れる山である。対面には、沓掛山、扇ガ鼻、星生山がそびえている。
今まではここまでで終わっていたが、今回は未踏のルートを行くことにした。一抹の不安はあったが、山友と一緒が背中を押してくれた。
ササやススキを分け入って進むと、遠くは、由布岳、くじゅう連山の全体が目の前に飛び込んでくる。この雄大な景色は、汗かいて、現場に立った者でないと味わえない。登山者に自然の御褒美である。
黒岩山山頂から、上、下泉水山～長者原までは急な下り坂と格闘することになった。登りもきついが、下りの方が事故の危険性は大きい。
悪戦苦闘苦闘しながらようやく長者原についた。疲れた私たちに神様からプレゼントがあった。着くと同時に、牧ノ戸峠や行きのシャトルバスが発車した。ラッキー！！
