黒木の大藤は素晴らしかった。念入りに見て回ったが、時間が余った。折角隣県に来たからには、ネットで調べて八女の観光名所巡りする相談になった。
ヒットする名所を詳しく調べると、「事情で閉館しました、閉鎖しました」とする施設ばかりで、ロロナの影響は田舎まで及んでいる。
その点、自然の山は疫病なんて無関係、只そびえているだけで人々を引き付ける。密にもならないし、ウイルスは吹き飛んでしまう。
九州の尾根、日田、九重山系が一望できると、釈迦岳が名所案内に表示された。今日は登れなくとも、次に登るために下見に行くことにした。
黒木の大藤に来るために、川を渡り谷を渡りやって来たのに、それから更に山奥の釈迦岳にハンドルを切った。
山また山、若葉が山を覆っている。それはそれは素晴らしい眺めである。ダムあり、吊り橋あり、運転していても目を瞠るばかりである。。
ナビに従って、登山口に向かっていたら、燃料計がゼロに近付いている。行楽気分は一気に吹き飛んだ。山中でガソリンが切れたら一巻の終わりである。引き返す勇気は道路で発揮した。