パニック

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  山に登るとき、私は下調べはあまりしない。山を軽く見ている訳でないが、慎重すぎるとワクワク感がない。出たとこ勝負が性に合っている。
 単独登山ならそれでもいいが、高齢者になって、例え低山でも山の怖さが解ってくると、慎重にならざるを得ない。自分が発案して登山するとなると重い責任がかかってくる。
 登山は危険と隣り合わせのレジャーであるが、最近スマホの出現によって登山口までガイドしてくれる。
 それでも、スマホのナビは当てにならないことがある。ナビ通り進んでいると通行止め、行き止まりに遭遇した。そうなったら、頭の中はパニックである。
 折角、朝早く起きて登山口を目の前にした引き返すことは、悔しくて情けない。引率者はあくまで沈着冷静、動揺を微塵も見せてはならない。引き返す勇気は鉄則である。
 釈迦ガ岳、御前岳登山は地元住民に助けられたが、デジタルの過信は危険である。身を持って体験した。今回は登山口までのルートで迷ったが、山中で迷ったらアウトである。