雁回山

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  雁回山は熊本市民の憩いの森である。雁回山のいわれは、木原山を飛ぶ雁の群れが、下で待ち受ける武将の弓を避けるため、木原山を迂回して飛ぶようになった。木原山が雁回山とも呼ばれるようになったいわれである。
 今日は誰もが登る本コースを外れ、未知のコースを選んで登ることにした。低山とはいえ、山を侮ると登山道を迷ったり、遭難したり、パニックに陥ったりする。
 ゆっくり、ボチボチ、慎重に頂上を目指した。途中登山者と出会ったとき、本当に安堵し、気が楽になった。山友を誘った手前、不安気なそぶりは微塵も見せてはいけないのである。
 しかし、決められたレー、ルートを登るより、何が待ち受けているか分からないコースの方が格別楽しい。山友は私より冒険好きであるから頼もしい。
 登りのコースと、同じコースを下ればあなんの問題も起きないが、下りも別の未知のコースを下る相談が決まった。
 行けども行けども、何処にいるのか、何処に向かっているのか判らない。私は自信たっぷりの態度は崩さないでいた。やせ我慢も街並みが見えた時、ホッとした。