五月雨

朝から小さい雨がシトシト降っていた。知ったかぶりして山友に、「小糠雨、、、、、」とメールした。山は雨が降ると滑りやすくなるから用心を促すためだ。

メールを送信した後、言葉の使い方が間違いないか調べてみると、案の定間違っていた。「小糠雨」は、春先に降る霧のように小さい雨を指すと言う。
自信のない言葉は使うべきでない。使うととしたらちゃんと調べて使う事である。高齢者にもなつて、間違いだらけの文章では恥をかくだけである。

ついでに気象用語を調べてみると、五月雨は5月に降る長雨だとばかり思っていた。思い込みは気をつけなければならない。
旧暦の5月が梅雨の時季で、梅雨時期の長雨のことを五月雨と呼ぶと言う。これから雨が続くと予報が出ている。五月雨は旧暦の呼び方である。

新暦と旧暦、一方に統一した方が使いやすいが、梅雨の長雨を6月雨と今更呼びにくい。日本語の奥深さは日本人にしかわからない。五月雨を合理的に直す訳にはいかないのである。