成人式

正月の行事は一通り終わった。昔は成人式の日がどんどやで、是で正月の気分を断ち切る日であった。何時までも正月気分で浮かれてはいられない。
15日が成人の日と決まっていたが、国民の祝日と言うわりには、最近は成人の日は毎年変わるので勝手が違う。

 故郷のどんどやに招待されていたが、一緒するはずだった甥っ子がインフルエンザに罹ったのでやむなく中止した。
60年ぶりに参加できると張り切っていたが致し方ない。参加すると言っても、7軒あった集落が、今は2軒までに減ってしまっている。

 2軒では村の行事は成り立たない。外に住んでいる私たちまで案内が来るのだろう。招待されて村の役に立つのなら協力を惜しまないが、廃れ行く故郷を見るのは残念でたまらない。
子供は一人も住んでいない。大人ばかりのどんどやはみじめである。子供のはしゃぐ声がこだまする昔のどんどやが懐かしい。