雨水

 昔は暮らしと季節が一帯であった。今日は二十四節季の一つの「雨水」。言う間でもないが、雪の季節が終わり、氷や雪が解けて水に変わると言う意味である。
温暖化で熊本は雪が積もることもなくなって、暮らしに季節が寄り添うことがなくなっている。遠くなっている。

 季節感が薄れると、日本的な情緒面が失われる気がする。今どきの雨が、「芽吹きの雨」など呼ぶ美しい日本語が廃れることになりかねない。
目を覚ますと、雨が車庫の屋根を叩いていた。まだ2月なのにこの暖かさは異常だ。天気予報で4月5月の暖かさだと報じている。

 雨が少ないと嘆いていたが、久しぶり大粒の雨が午前中から降り続いている。雨が降ると気温が上がる。高齢者にはありがたい。
しかし、すぐに冬に逆戻りするらしい。温度差が激しく、体調管理が大変である。自然は一筋縄ではいかない。