休眠打破

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 季節にまつわる日本語は美しい。初鳴き、啓蟄、桜開花、等々数えたらきりがない。昨夜から果断なく雨が降り続いた。早朝には止んだが一雨ごとに暖かくなる。
 虫もは誰に教わるでもなく、温かさにつられ活動を始める。今日は虫が目を覚まし地上に現れる、24節気、「啓蟄戸」という。
 啓蟄戸とは、「巣ごもり虫が戸を開く」読む。スマホで得た知識だが季節を言い当てて妙である。
 気象協会が熊本市の桜開花予想は3月14日と発表した。予想通り咲けば熊本市の最も早いサクラ開花になる。
 これも温暖化の影響かと思われがちだが、そうとも言えないのだ。今年は例年になく冷え込んだが、桜の開花には厳しい冷え込みも必要なのである。
 植物は一筋縄にはいかないのである。サクラの開花を促す象用語に、「休眠打破」がある。暖かいばかりではサクラの蕾は動じない。寒かったり、暖かったり、刺激を受けて蕾は開くのである。人間社会にも当てはまる事象である。