八冠



将棋フアンでないが、ライブで配信される将棋の王座戦をパソコンの画面にくぎ付けになっていた。藤井七冠が八冠をかけて対戦するのはいやがうえにも盛り上がる。
将棋は一手指すのに時間がかかる。一手指すのに何時間も考え続ける。まだろくって見ていられない。しかし、藤井さんは個人的魅力が画面からこぼれる。将棋の素人の私でも飽きないで観続けている。
 
 私は、藤井さんが天才に思える。将棋界のすべてのタイトルを独占している。才能に恵まれているのは勿論だが、天才はその上、並はずれた努力を厭わない。
遊びたい、楽をしたい、そう思うのは凡人である。藤井さんの1日が紹介されたが、将棋漬けの毎日である。凄まじい努力が天才藤井さんの強さである。
 
 若くして将棋界の頂点に立っても、傲慢でない。いつもニコニコして人間的にも好感が持てる。天才とはただ頭がいいばかりでない。人間的でなければ鼻持ちならない。
私が心配するのは、若くして頂点に立って、燃え尽き症候群にならないかだ。インタビューで、「まだまだ未熟でこれからも努力する」と答えていた。天才である。