阿蘇五岳

阿蘇五岳、西から、烏帽子岳杵島岳、中岳、高岳、東端に根子岳、、忘れぽいが高齢者になってもスラスラ五岳名が出てくる。
五岳の中でも冬山が素晴らしいのは根子岳である。人を寄せ付けない、険しさ、荒々しさは、自然が与えた贈り物である。

学生時代登ったTに、根子岳に挑戦することを話したら、「止めとけ、高齢者が、それも冬山の根子岳は、止めとけ!!」とアドバイスを受けた。
鼻からTのアドバイスを受ける気はなかったが、高齢者は高齢者の登り方があるのだ。心配してくれてありがとう。一度火のついた冒険心は誰も消せない。

急登がこれでもか、これでもかと続く険しい登山を見上げると、Tのアドバイスを素直に受けておればと、思わぬではなかった。
幸いにも、滑ったり転んだりしなかったが、疲労が重なり、一時動けなくなり焦ってしまった。

登山には、思わぬ出来事はつきものだ。これ位の修羅場は何度も経験し、くぐり抜けている。山友がいると心強く、ゆっくり、ゆっくり、慌てない。高齢者の知恵である。