冬将軍

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 急に冷え込んできた。眠りから覚め、部屋の中を見回すと、真っ暗だ。たっぷり寝たと思ったがやけに暗すぎる。蛍光灯を点け時間を確かめると、何時もの起きる6時になっている。。
 おそらく夏場に比べると一時間以上も日の出は遅くなっているはずである。道理で時間の感覚が狂ってしまっている。早く起きても寒いばかりであるが。
 習慣とは恐ろしいもので、時間が来たら目が覚める。冷え込んだリビングに居ても新聞を読むくらいで、早起きしても何もすることはないし、良いことはない。。寒い部屋では、風邪を患ったり、暖房費がかさむだけで、ゆっくり寝ていればいいのにと思ったりする。
 お茶を煎れ、味噌汁を作り、ジャーに入ったご飯を盛ったら、朝食の支度は終わりである。簡単な朝食である。亡き妻の仏壇には私の粗末な朝食を分けて供えることは忘れない。
 一人で暮らすことはマイペースに限る。誰に合わせるでなく、時間が迫っている訳でない。ゆったりお茶を飲んだり、デザートもしっかり頂く。
 一人暮らしに慣れた私は、最初は寂しさで落ち込んでいたが、時間が全てを吹っ切れさせた。悩んでも仕方ない。空を見上げては自然と力が抜けてくる。f:id:sin0501:20201110150110j:plain